仙台市のバスや地下鉄のご案内をお届けします。

企業情報

経営状況

令和2年度自動車運送事業会計決算

　令和2年度の自動車運送事業は，新型コロナウイルス感染症の影響により乗車料収入が大幅に減少するという厳しい経営状況のなか，本市域における主要な交通機関の一つとして，市民の移動を支える役割を将来にわたり果たしていくため「仙台市自動車運送事業経営改善計画」に基づき，安定的なサービス提供に向けた経営体質の構築とお客様サービスの向上に取り組みました。

1．主な事業等

安全運転の強化等

●乗務員研修において外部講師，ドライブレコーダーを活用するとともに，添乗指導，路上運転研修を継続し，更なる安全意識の向上に努めました。

●令和元年東日本台風の被害等を踏まえ，お客様及び職員の安全を確保するとともに，車両の被害を最小限に抑え，早期の運行再開を行うために，「計画運休」を導入しました。

●バリアフリー化の推進や環境対策として，低公害ノンステップバスの導入を引き続き進めました。

ノンステップバス導入 30両　(大型車26両，小型車4両)

バス車両の構造別内訳

（単位：両)

種　別	令和2年度	令和元年度	増減
在籍車両	472	480	△8
うちノンステップバス	381	352	29
うちワンステップバス	45	49	△4
うちアイドリングストップバス	455	456	△1

接客サービス向上研修　講義の様子　

低公害ノンステップバス

感染症拡大防止

●バス全車両を対象に車内の抗ウイルスコーティングを実施したほか，運転席の周囲に防護スクリーンを設置しました。

●車内混雑状況の公開やお客様への呼びかけの掲示を実施しました。

車内の抗ウイルスコーティング　実施の様子

運転席の周囲の防護スクリーン

車内の掲示の様子

経営の効率化

●令和2年4月からのダイヤ改正において運行経路の見直しや需要動向に応じた便数調整を行いました。

●営業所等におけるバス運転業務等の管理の委託を引き続き行いました。

サービスの向上

●「どこバス仙台」（バスロケーションシステム）の案内機能の改良を実施しました。

●バス待ち環境の改善のため，バス停留所上屋や電照式停留所の設置を引き続き行いました。

●交通局公式Twitterアカウント（仙台市交通局＠sendaishi_kotu）での運行情報，イベント情報等のTwitter配信を行いました。

バス停留所上屋（上飯田三丁目バス停（仙台駅行き））

利用の促進

●バス・地下鉄利用のきっかけづくりのため，一日乗り放題となる無料乗車券「中学３年生卒業おめでとうきっぷ」の対象を近隣市（富谷市，名取市，多賀城市）まで拡大し配付

●雑誌やテレビ番組とのタイアップによるバス路線沿線の観光や飲食店の情報提供

●仙台市交通局オリジナルグッズの販売

●各種一日乗車券の販売

●学生・生徒等を対象とした「学都仙台　市バス・地下鉄フリーパス」の販売

●東西線結節駅周辺におけるバス100円均一運賃 (仙台市ホームページ)の実施

●都心部におけるバス120円均一運賃（120円パッ区）（仙台市ホームページ）の実施

●バス・地下鉄・JR東日本・仙台空港鉄道・阿武隈急行・宮城交通の共通フリー乗車券「仙台まるごとパス」（運営協議会事務局ホームページ）の販売

●「せんだい市バス・地下鉄ナビ」（運賃等検索システム）の運用

2．営業実績

　令和2年度の乗車人員は，27,906千人（一日平均76,454人）と前年度に比較して9,665千人，25.7％の減となり，乗車料収入は48億3千3百万円と前年度に比較して15億9千9百万円，24.9％の減となりました。

区分	平成 23年度	24年度	25年度	26年度	27年度	28年度	29年度	30年度	令和 元年度	2年度
乗車人員 （千人）	40,487	43,786	44,532	44,779	40,916	37,749	38,765	38,527	37,571	27,906
乗車料収入 (百万円）	6,944	7,273	7,282	7,229	6,771	6,348	6,466	6,470	6,432	4,833

（金額：消費税及び地方消費税抜き）

3．事業収支

　収益的収支においては，16億6千1百万円の赤字となり，当年度未処理欠損金は61億3千万円となりました。今後も新型コロナウイルス感染症の影響等により，厳しい経営状況が続くものと見込まれますが，お客様の安全・安心を最優先として，感染症拡大防止対策に取り組むほか，令和2年度末に新たに高速鉄道事業と合わせて策定した「仙台市交通事業経営計画」に基づき，経営基盤の強化に向けた取組みを着実に進めながら，次の時代にも市民の皆様にとって身近な公共交通機関としての役割を果たせるよう努めていきます。

（単位：千円）

区　分	令和2年度	令和元年度	増減
営業収益	5,066,443	6,683,714	△1,617,271
うち運輸収益	4,832,679	6,432,054	△1,599,375
営業外収益	3,126,541	2,886,088	240,453
うち一般会計補助金	3,006,534	2,762,991	243,543
特別利益	2,908	2,259	649
収入合計	8,195,892	9,572,061	△1,376,169
営業費用	9,756,993	9,837,934	△80,941
うち人件費	4,056,501	4,035,423	21,078
営業外費用	100,063	110,319	△10,256
特別損失	0	138,810	△138,810
支出合計	9,857,056	10,087,063	△230,007
営業収支	△4,690,550	△3,154,220	△1,536,330
経常収支	△1,664,072	△378,451	△1,285,621
当年度純損益	△1,661,164	△515,002	△1,146,162
当年度未処理欠損額	6,129,909	5,659,857	470,052

※消費税及び地方消費税抜き