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令和6年4月市バスダイヤ改正の概要について

<ダイヤ改正予定日>
平日 令和6年4月1日
土曜 令和6年4月6日
休日 令和6年4月7日

 近年のバス業界は、公営・民間を問わず業界全体として、新型コロナウィルス感染症の影響に加え、運転手人材の不足や、運転手の労働時間の上限規制等いわゆる2024年問題により、大変厳しい状況におかれています。

 そのような中、交通局では、将来にわたる安定的な運営を確保し、市バス事業を公営交通として維持していくために、様々な改善策に取り組んでおり、今回のダイヤ改正もその一つとして実施いたします。

 お客様にはご不便をおかけいたしますが、ご理解を賜りますとともに、引き続き市バスをご利用くださいますようお願い申し上げます。

※1 市バス事業における運転手人材の不足や2024年問題について

※2 運転手人材の不足に関する交通局の対応について

※3 2024年問題について(参考)
厚生労働省ホームページ
「適用猶予業種の時間外労働の上限規制 特設サイト はたらきかたススメ」バス・タクシー
https://hatarakikatasusume.mhlw.go.jp/bus_taxi.html

1 市バス事業の現状

(1)経営状況
 市バス事業においては、新型コロナウィルス感染症の長期化により、令和2~4年度3か年の乗車料収入は、令和元年度に比べて累計で約39億円減少しており、令和4年度決算時の未処理欠損金は約75億円にのぼっています。
 この乗車料収入の減少を補填するため特別減収対策企業債※を起債し、資金繰りを行っているものの、令和2~5年度4か年の起債額累計が25.5億円に達する見通しであり、今後は企業債の償還に伴い資金不足額が増大するとともに、原油価格高騰等による経費の増嵩もあり、経営状況は更に厳しさを増す見通しとなっています。

 ※特別減収対策企業債 ~新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、公営企業において生じた大幅な収入減による資金不足を補填する目的で、国が創設した制度に基づく企業債


(2)令和5年度の利用状況
 市バスの利用者数は、令和2年度にコロナ禍により大幅な減少が見られた後、令和3年度以降は徐々に増加傾向に転じてはいるものの、本年6月時点では、令和元年度比で平日は8割、土曜・休日も8割前後の回復に留まっており、特に、平日の利用者数は、夜の20時から21時台は約7割、22時台は約6割となっている現状です。

    【参考】1日平均利用者数の比較(令和元年6月と令和5年6月を比較)


(3)2024年問題への対応
①バス運転手の採用状況等
 市バスにおいては、運転手の半数が50歳以上を占める等高齢化が進んでおり、今後も一定数の退職が見込まれております。その中にあって、近年は採用者の確保が厳しい状況にあり、全国的にも運転手人材が不足している中、ダイヤの維持に必要な運転手の確保に苦慮する状況が続くものと見込まれます。

②改善基準告示改正への対応
 「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」(通称「改善基準告示」)の令和6年4月改正に伴う労働時間の制限※もあり、①の採用状況と同様に、確実な対応を行う必要があります。

 ※同告示の改正に伴う労働時間の制限の主な内容
 ・1日の休息期間(現行)勤務終了後継続8H以上 → (改正)同11H以上を基本(9Hを下回らない)
 ・1日の拘束時間(現行)最大16H → (改正)最大15H


以上を踏まえ、令和6年4月ダイヤ改正では、次の考え方で便数調整を行います。

2 令和6年4月ダイヤ改正の基本的な考え方

① 対象路線の選定にあたっては、路線毎・時間帯毎の利用状況に加え、収支改善効果の 確保のため、路線毎の営業収支において収支差の大きい路線を中心に選定します。
② 平日は夜~深夜(20~22時台)を中心に、土日は全時間帯を対象として、それぞれ便数調整を行います。


便数調整等の概要
① 利用状況に応じた便数調整

 全44路線中30路線において実施します。

ア)平日  ▲120便/日(全3,574便のうち約▲3.4%)
イ)土曜  ▲91便/日(2,566便のうち、約▲3.5%)
ウ)休日  ▲59便/日(2,397便のうち、約▲2.5%)


② 利用状況に応じた営業キロの削減
 営業キロの長い系統においては、時間帯によって利用の多い区間と少ない区間があることから、1便毎の利用状況を確認のうえ、利用の少ない区間は運行を行わないことで、営業キロを削減します。



3 令和6年4月ダイヤ改正による週平均営業キロ・便数の変化



主な便数調整

平日ダイヤ



土曜ダイヤ



休日ダイヤ





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